携帯電話の回収はようやく増えたらしい。
四谷のドコモショップに、不要な携帯電話を引き取ってもらいました。
使用済み携帯電話のリサイクルが進んでいますが、今後は
商品券などのインセンティブも用意され、さらにリサイクル意識
を高めてもらおうという動きが進んでいます。
携帯電話には貴金属やレアメタル(希少金属)が多く使用され、
使用済みとなった携帯電話は「都市鉱山」として期待されて
いますが、肝心の回収台数は低迷していました。
2009年度は6年ぶりに増加に転じましたが、回収量自体は
10年前の半分程度の量となっています。もっとも、長年の
回収活動が実を結んだのか、一般市民への携帯電話のリサイクル
意識は徐々に浸透しているといわれており、回収自体を
継続していけば、毎年一定の回収量が期待できるのではないか、
とも推測されています。
昨年の回収台数は692万台とのことですが、最大手の
NTTドコモは取扱説明書や料金明細書など、ユーザーが目を
通す書類にリサイクルへの協力を地道に呼びかけ続けています。
その結果、ドコモだけで376万台を回収したそうです。
テレビCMを展開したKDDI(au)が219万台で、
こちらも周知活動の効果が表れたとといえそうです。
経済産業省は100日間限定で、使用済み携帯電話を
店頭に持ち込むと抽選で1000〜5万円の商品券が当たる
という試験的な回収キャンペーンをおこなったそうですが、
前年比で最大約36倍を回収した量販店もあり、
インセンティブには一定の効果があると言えそうです。
今後は国内だけでなく、世界的にレアメタルが不足することが
確実となっています。携帯電話の回収は、日本の命運を左右する
国家事業でもあると言えそうです。
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