アサーンジ氏はアメリカに送還されるのか

会社でいちばん話題になった今年のニュースはやはりウィキリークスでした。



アメリカの外交関係の重要秘密である外交公電を、大量に

暴露してしまったウィキリークスですが、すでに創設者の

ジュリアン・アサーンジ氏はイギリスで別件逮捕されました。



しかし、イギリスで逮捕されたアサーンジ氏がガーディアン紙

がおこなったインタビューで、イギリスがアメリカに

アサーンジ氏の身柄を引き渡すことは政治的に不可能だ、

との見解を述べ、同紙は電子版にてインタビューを掲載し、

話題となっています。



世界中の話題となった内部告発WEBサイト「ウィキリークス」の

創設者・アサーンジ氏は、米当局が訴追してきたとしても

あまり恐れていないようです。すでに米当局は

アサーンジ容疑者の刑事責任を追及するほか、スパイ罪の

適用も検討中と伝えられていますが、アサーンジ容疑者は

ガーディアン紙のインタービューに対して、スパイ罪は

古典的な政治犯罪だと持論を展開し、さらに「英国には

政治犯の身柄を引き渡さなくてよい法的な権利がある」と

指摘しました。日本人にはピンときませんが、これが本当なら

アメリカからイギリスに身柄引き渡しの要求があったとしても

応じるかどうかは「英政府の裁量だ」ということになります。



すでに英ロンドンの治安裁判所は、性犯罪容疑で拘束中の

アサーンジ容疑者の保釈を決定していますが、スウェーデン

司法当局は保釈決定を不服として高等法院に抗告し、

現在でもアサーンジ容疑者の拘束は継続されています。

アサーンジ容疑者サイドは徹底抗戦の構えを見せており、

法廷闘争は長期化すると見られています。



ただ、現在焦点となっているのは、アサーンジ容疑者の保釈と

スウェーデンへの移送の是非で、アサーンジ容疑者は

実際に保釈金が治安裁判所に納められるまでは保釈

されない見通しです。

来年は日経225にトライしてみたいと思います。