あややの洋服ブランド? 中国で横行する日本人名の商標登録
中国のお酒「桂花陳酒」を買いにヨネヤ酒店へ行ってきます。
中国でブームになっているのが、企業や個人が、日本の地名や商品名などあらゆる固有名詞
を勝手に商標登録申請していること。
例を挙げると、「松浦亜弥」という名前の衣料品、「酒井法子」という名前の化粧品など、
有名人や地名を勝手に「ブランド化」しています。
中国商標局のサイトに掲載されている情報によりますと、「松浦亜弥」は2004年に香港
の会社が「衣料品」のブランドとして申請し、2007年に登録されました。この権利は
2017年まで有効ということです。
申請から認可まで3年という長さにもちょっとびっくりさせられます。これは中国の商標局
は職員がとても少ないため、対応が極端に遅いということが理由のようです。
逆にいえば、意義を申し立てても実際に動き出すまでには時間がかかる、ということ。
中国の商標問題については、日本の自治体も頭を痛めています。
鹿児島県の職員によりますと、昨年1月に「鹿児島」が公告されているの知り、すぐに異議
を申し立てたそうです。9件の申請の中で「衣料」と「食品加工」分野の6件が却下されま
した。しかし、現在使われていない地名「薩摩」は異議が出せずに困っているそうです。
一般的に中国の人々は、日本の商品が高級品というイメージを持っており、ゆえに日本人の
名前や地名を付けて、消費者をだまそうと考えている人々がいる、という話も出ています。
一方、世界のエンターテインメント市場を調査しているPwC社が2009〜13年の予測
を発表しましたが、世界平均が年平均2.7%ペースの伸びであるのに対し、中国はなんと
年平均9.5%に達するだろう、と発表しました。
日本のエンターテインメントが中国で普及すればするほど、標章は今後ますます大きな問題
となってくるかもしれませんね。困ったものです。
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